ミラーに首ったけ

By 編集部員(籠)

本誌の「From Staff」でもちょこっと触れたのですが、最近、米国生まれの英国人女優、シエナ・ミラーが出演している映画ばかりを立て続けに観ています。

未成年みたいなこと言って恥ずかしいのですが、この女優さんのこと、何だか好きになってしまったみたいなのです。

ということで、今回の編集日記では、シエナ・ミラーが出演している主な映画作品とその役どころを、彼女の所属事務所に代わって御紹介させていただきます。

ファクトリー・ガール(Factory Girl)

ポップアートの旗手、アンディ・ウォーホルの恋人セジウィック役。薬に溺れ、身も心もズタズタになった後に、お岩さんのような顔してウォーホルの前に再び姿を現すシーンで、ウォーホルを罵る姿がとってもセクシー。

レイヤー・ケーキ(Layer Cake)

麻薬売人を演じるダニエル・クレイグの恋人タミー役。殺人も厭わないような、真っ黒に汚れたこの男の前に突如として現れる。美しさと危険な匂いを兼ね備えた、女王蜂のような魅力にクラクラ。

アルフィー(Alfie)

主人公アルフィーの何人かいるうちの恋人の一人、ニッキー役。映画ではこのニッキーの内面があんまり描かれていないのだけれど、とにかく癇癪持ちっていうのだけははっきりとしている、妖怪ネコ娘を彷彿とさせるような存在。

Interview(日本未公開)

マンハッタンのアパートに暮らす、お行儀の悪いB級女優のカティヤ役。新聞記者がつまらない質問をしたときに顔を「ガン」とテーブルにぶつけるシーンを、何度も巻き戻しては繰り返し観ています(何を言っているのか分からない方は、是非この映画をご覧下さい)。

The Edge of Love(日本未公開)

なぜか英国人男性に人気のあるキーラ・ナイトリー演じるヴェラの初恋相手ディランの妻ケイトリン役(端的に言うと三角関係に悶える役です)。自分は何人もの他の男と寝ているにも関わらず、夫の幼馴染みに対しては激しく嫉妬を燃やす、理不尽な女性を好演。

こう見ていると、どの役も英語で言うと、「Bitc○」な役ばっかりです。そして、どの映画でもたぶん、タバコをくわえながら話すシーンがある。で、シエナ・ミラーはこの「○itch」な役を演じるのが、きっと上手いんですね。

容姿はきれいなんだけど、どこか汚れた雰囲気もあって、精神的に脆く、しかもタバコが似合う女っていう、ちょっと古臭い銀幕女優のイメージを今風に体現しているところに惹かれるんだろうな。そんなスナックのママみたいなキャラを持つシエナ・ミラーの出演作品を、また今週末もDVDで観てしまう僕でごめんなさい。(籠)
Sienna Miller at the RHS Chelsea Flower Show 2009
今年のチェルシー・フラワー・ショーに出席したときに撮影された写真。こういう太陽の光が照らされるような場所は、この女優さんにはあんまり似合わない気がします

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